マニトバ州の高校卒業規定
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マニトバ州の高校卒業規定
マニトバ州の高校卒業規定を満たすためにはGrade9~12(中3~高3)で30単位を取得する必要があります。1科目当たり1単位の計算になり、全30単位のうち必須科目で17単位、選択科目で13単位を取得していきます。
必須科目の単位の内訳
上記の通りGrade9~12で取得しなければならない必須科目の単位数は17単位(=17科目)になります。Grade9/10では英語・数学・体育・社会・理科の5単位を取得していきますが、Grade11になると4単位、Grade12では3単位と学年が上がるにつれて減っていきます。以下は各学年での必須科目の内訳になるので参考にしてみてください。
| 科目名 | Grade9 | Grade10 | Grade11 | Grade12 |
|---|---|---|---|---|
| 英語 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 数学 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 体育 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 社会 | 〇 | 〇 | 〇 | - |
| 理科 | 〇 | 〇 | - | - |
| 単位数 | 5単位 | 5単位 | 4単位 | 3単位 |
選択科目の単位取得
マニトバ州の高校を卒業するためには上記の必須科目17単位に加え選択科目から13単位を取得しなければなりません。選択科目は下記のコース分野から選んで受講していきますが、全ての分野のコースを網羅しなければならないというわけではなく、同一分野から複数のコースを受講することができます(例:芸術で音楽・ダンスを受講)。
芸術
|
テクノロジー
|
| フランス語 | キャリア開発 |
| その他の言語(例:スペイン語) | 心理学 |
| コンピューターサイエンス | その他、各高校で提供されている選択科目 |
※注意事項
選択科目13単位のうち最低1科目はGrade11、最低2科目はGrade12のコースを受講する必要があります。
マニトバ州の高校の選択科目一例
以下はマニトバ州の高校で提供されている選択科目の一例です。様々な分野のコースが豊富に提供されており、生徒は自分の興味のある科目、将来のために知識を深めたい科目を自分で選択し受講することができます。
芸術
- Jazz Band(ジャズバンド)
- Chamber Choir Vocal Ensemble(合唱)
- Digital Photography(デジタルフォト)
- Dance (ダンス)
- Drama (ドラマ)
- Video Production(映像制作)
- Music Theatre(演劇)
- Stagecraft(舞台美術)
- Improvisational Theatre(即興劇)
- Guitar(ギター)
- Painting(ペインティング)
- Ceramics, Sculpting(陶器)
- Graphics(グラフィックアート)
テクノロジー
- Business Innovations(ビジネス革新)
- Personal Finance(個人ファイナンス)
- Entrepreneurship(起業)
- Creative Promotion(プロモーション)
- Accounting(会計)
- Economy(経済)
- Business Management(ビジネスマネジメント)
- Computer Science(コンピューターサイエンス)
- Information and Communication Technology(情報/コミュニケーションテクノロジー)
- Graphics Communication Tech(グラフィックコミュニケーションテクノロジー)
- Human Ecology(人間生態学)
- Family Studies(家族学)
- Electronics Technology(電気学)
- Food and Nutrition(食学/栄養学)
- Woodwork Technology(木工)
その他の言語
- French(フランス語)
- Spanish(スペイン語)
- Japanese(日本語)
学年と科目の名称の違い
ブリティッシュコロンビア州やオンタリオ州の場合、高校1年(Grade10)の英語コースはEnglish10、高校2年(Grade11)の英語コースはEnglish11と呼びます。一方、マニトバ州では科目の学年を下記のように「10・20・30・40」と呼びますが、これは単に表記の仕方が異なるだけで、他の州と何かが変わるわけではありませんのでご安心ください。
| マニトバ州 | ブリティッシュコロンビア州 オンタリオ州 |
|---|---|
| 中学3年(Grade9)の英語=English10 高校1年(Grade10)の英語=English20 高校2年(Grade11)の英語=English30 高校3年(Grade12)の英語=English40 |
中学3年(Grade9)の英語=English9 高校1年(Grade10)の英語=English10 高校2年(Grade11)の英語=English11 高校3年(Grade12)の英語=English12 |
マニトバ州で高校卒業を目指すうえでの注意点
入学時の英語力
高校1年生の学年でマニトバ州の高校に入学し卒業を目指す場合、英検準2級~2級レベルの英語力は身に着けておくことをおすすめします。一方、高校2年生の9月からカナダの高校卒業を目指して留学する場合は、英検2級レベルの英語力を身に着けておきましょう。当たり前ですが、カナダの高校に入学すると授業は全て英語になります。現地の生徒と一緒に授業を受けることになるので、先生も留学生のためにゆっくり話してはくれません。少しでも高い英語力を身に着けておくことは最終的に必ず自分の力になってくれるので、既に英検準2級~2級レベルの英語力を持っている方は、更に上を目指して取り組んでください。
学期制度
マニトバ州の場合、ほとんどの高校は2学期制になります。そのため、他の州のように高校の学期制度にそれほど注意を払う必要はありません(弊社が提携するマニトバ州の教育委員会の高校もすべて2学期制になります)。
高校2年9月からの入学と2年での卒業
マニトバ州ではGrade11/12(高校2年/3年)の単位は現地の高校で取得しなければなりません。また、日本から単位移行のできない科目(例:カナダのEnglish)もあります。それに加え留学生の大半は入学後、一定期間ESL(留学生用の英語コース)も受講しなければなりません。そのため、現地の高校を卒業するまで2.5年かかることを見込んで留学プランを立てることをおすすめします。2年間で高校卒業要件を満たせるかどうかは、あくまでも「1:入学時に高い英語力・学力がある」「2:現地の必須科目を落とさずにパスする」ことが最低条件になります。
