カナダの中学・高校留学の基本情報

カナダの教育制度

カナダでは⼩学校・中学・高校のカリキュラムは各州の教育省によって管理されており、同じ州内であればどの教育委員会の学校に入学しても、同じ教育が受けられるようになっています。また、各州にたくさんある教育委員会により、留学プログラムの運営がお紺われています。そのため、入学申請は中学や高校に直接行うのではなく、各エリアを管轄する教育委員会に対して行います。

小学校から高校卒業までの年数は日本と同じように 12 年になりますが、各州によって小学校、中学校、高校という区切りが異なります(以下参照)。ただ、この区切りによって学ぶ内容が大きく異なることはありません。カナダでは各州の教育省や教育委員会が学習内容を厳しく管理し、州ごとに大きな教育格差が出ないように配慮されています。

年齢   6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17
学年(Grade)   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
アルバータ州
プリンスエドワード州
ノバスコーシャ州
ノースウェストヌナブト州
ニューファンドランド&ラブラドール州
P/K 小学校 中学校 高校
ブリティッシュコロンビア州
ユーコン
P/K 小・中学校 高校
オンタリオ州
マニトバ州
P/K 小・中学校 高校
サスカチュワン州 P/K 小学校 中学校 高校
ニューブランズウィック州 P/K 小学校 中学校 高校
ケベック州 P/K 小・中学校 高校  

カナダの公立高校

カナダの公立高校

カナダ人の約90%は公立学校に通います。カナダの高校には、大学進学コース、カレッジ・専門コース、就職のための職業訓練コースなどがあり、全ての生徒が各々の目的に合わせて柔軟な選択が出来るよう工夫されています。

また、高校在籍中に大学の 1 年次の単位が取得可能な IP プログラム(アドバンスドプレースメント)や国際的な大学入学資格である IB プログラム(国際バカロレアプログラム)を提供する高校もございます。

留学生の場合、最初は ESL コース(留学生⽤英語コース)と英語力のそれほど必要ない体育・美術・選択授業などのコースを取り、英語力がついてくるにつれ他の教科も受講していくことになります。

カナダの私立高校

カナダの私立高校の場合、公立高校とは異なり滞在方法は寮が一般的になります。寮には学校のスタッフが常駐しており、留学生の安全管理や生活・勉強面でのサポートも行っているため、より良い環境で勉強に励んでいただけます。授業スケジュールは勿論、放課後や食事、勉強の時間も決められているところが多く、規則正しい生活を送れるようになっています。授業料や滞在費などの留学費用は公立高校に比べ割高になりますが、進学に力を入れている学校も多く、公立高校に比べ少人数制の学校も多いです。また、国際バカロレアプログラムに特化した高校や日本人スタッフが勤務している高校もございます。

カナダ高校留学の種類

卒業留学 カナダの高校卒業を目指す留学です。最初はESL(留学生用の英語コース)とカナダ人生徒との授業を並行して行います。英語力があがるとESLの授業はなくなります。無事にカナダで高校を卒業すると、カナダのカレッジや大学、帰国子女枠での日本の大学への進路が開けます。

私立高校の場合は、ご入学後、一定期間ESLのみの授業となる学校もございます。
1年留学 高校在学中の1年間をカナダで過ごす留学です。ESL+カナダ人生徒の授業を並行して行います。卒業留学の場合に比べ、必須科目の数を減らし選択科目を多めにとることもできるので内容的には少し楽になります。
セメスター留学 1学期間(約5ヶ月)のみカナダの高校へ通い、ESL+現地の生徒さんと同じ授業を受けます。こちらも単位の認定について予め通学中の学校までご確認下さい。
短期留学 カナダの高校で数カ月間のみ就学する留学になります。ESLでの勉強に加え、現地の生徒さんとの授業も受講いただけます。ご希望時期や期間での入学が可能かは、入学申請前に教育委員会へ確認が必要です。
サマーキャンプ 夏休みを利用した2~8 週間の短期留学です。授業やアクティビティーを通じて各国の生徒と交流します。将来の長期留学の下見としてご利用される方も多数いらっしゃいます。

カナダ中学・高校留学の学期制度

カナダには1学期制と2学期制の学校がございます。以下はそれぞれの学期制度の特徴になるので参考にしてください。

1学期制の高校

:9月~6月を通じて合計8科目を受講(ESL含む)。

:2月入学希望の場合、途中入学のような形になり2月~6月分の単位を取るのが難しい。

:年間を通じて8科目受講するため、学期途中に転校をしたくなっても新学年(翌9月)まで待たなくてはならない。

2学期制の高校

:前期(9月~1月)で4科目、後期(2月~6月)で4科目の合計8科目を受講(ESL含む)。

:2月入学の場合、2月~6月分の単位も取ることができる。

:学年の途中で転校を希望する場合、2学期目から他の学校へ転校することも可能(教育委員会/学校の空席状況や時期、生徒の状況による)

カナダの中学・高校の入学時期

カナダの中学・高校の入学時期は以下の通りになります。

9月入学
2月入学
4月入学

9月が新学年の最初の月になり、日本でいうところの4月に該当します。そのためこの時期にご入学をされる留学生の数が最も多くなります。2月入学もございますが、2月からカナダの中学・高校へご入学をされる場合は、2学期制の学校を選択するとよいです。2月入学で1学期制の学校を選択すると、授業の途中から参加するような形になり単位も取りにくいので注意しましょう。

また4月入学を行っている公立の教育委員会/私立高校もございますが、4月入学が可能で9月入学前の最初の3~4カ月分の単位も取得できる学区は限られますのでご注意ください。

必須科目と選択科目

必須科目と選択科目

カナダでは生徒一人一人の個性や長所を伸ばすために、必須科目のほかに非常に多くの選択科目が提供されています。これはカナダの教育が非常に優れていると言われる理由の一つでもあります。

必須科目(Required Course/BC州の場合)

英語・数学・社会・理科・体育・キャリアライフエデュケーション・キャリアライフコネクション

選択科目(Elective Course/一例)

合唱・ギター・演劇・ドラマ・写真・ジャズ/コンサートバンド・映像制作・ビジネス・マーケティング・会計・起業・経営・自動車整備・製図/デザイン・ジュエリー制作・栄養学・カフェテリア・ベイキング・3Dデザイン・ロボット工学・デジタルメディア・エンジニア・フランス語・スペイン語・中国語

カナダの高校のクラブ活動

カナダの夏・冬・春休み

カナダの学校では日本同様、以下のようなクラブ活動も行われています。

サッカー
バスケットボール
バレーボール
陸上
水泳
野球
ソフトボール
ゴルフ
アイスホッケー
レスリング
フットボール
クロスカントリー
バドミントン
環境クラブ
音楽クラブ
討論クラブ
アニメクラブなど

スポーツアカデミー

カナダではクラブ活動の他にスポーツアカデミーというものも提供されています。アカデミーにはバスケットボール・サッカー・ダンス・ゴルフ・ソフトボール・ボルダリング・アイスホッケー・テニスなどがございます。

アカデミーは授業料とは別料金になりますが、日々の授業のスケジュールに組み込まれ(アカデミーにより朝/昼休み/放課後の活動時間になる場合あり)、1年間無事に終了すると卒業に必要な単位の取得もできるというシステムになります。

好きなスポーツに取り組めるのでストレスの発散にもなり、カナダ人の友達も作りやすいという利点がございます。ただし、アカデミーへの参加には審査(Youtube映像などの提出)があり、開講されている教育委員会も限られます。

カナダの中学・高校の夏・冬・春休み

カナダの小学校~高校では7-8月は夏休みになります(一部の私立高校を除く)。また、年末年始と3月~4月に約2週間の冬休み・春休みがございます。

冬・春休みは一時帰国せずにホームステイ先/寮でご滞在いただけます(一部の私立学校除く)。夏休みは、留学先教育機関でサマースクール/サマーキャンプに参加する場合に限り、参加するプログラム期間中のみ滞在が認められます。語学力の向上のため夏休みもカナダに残りたい場合は、バンクーバーやビクトリア、トロントなどの語学学校へ就学する方法もございますが、この場合、滞在先は語学学校が手配するホームステイ先への移動が必要になります。

入学申請の時期

カナダの教育委員会や私立高校の出願は、入学時期の約1年前から開始されます。

例:9月入学希望の場合→前年の9月か10月頃

出願の締め切りを5月~6月(9月入学の場合)にしている教育機関が多いですが、各学校の空席が無くなり次第、順次、受付を締め切っていきます。

そのため、できればご希望の入学時期の5-6カ月前には入学申請をできるよう準備を進めて行くのが良いです。ただ毎年、入学の3カ月程度前でも申請を受け付けてくれる教育委員会もあるので、まずは弊社までお問い合わせください。

カナダの中学・高校の入学手続きに必要な書類

以下はカナダの中学・高校入学に必須の書類になります。

入学申請書
現在+過去 2 年間の成績証明書(英語)
パスポートの写真ページのコピー
出願費用

留学先により、以下の書類が必要になる場合もございます。

現在の学校の校長先⽣、または、担任の先生からの推薦書(英語)
英文エッセイ(自己紹介・カナダに留学したい理由・将来の目標など)
パスポートサイズの顔写真
各種同意書(留学参加・アクティビティー参加などに関するもの)
予防接種記録(英文)

ビザについて

カナダ国内で6ヶ月以上就学をする場合、学生ビザが必要になります。6ヶ月未満の留学の場合は、観光ビザ(パスポート)のみで渡航いただけますが、eTA(電子渡航認証)の登録が必要になります。

学生ビザを取得する場合は、ビザ申請時にカナダ移民局へ提出するパスポートにeTAが紐づけられるので、別途、登録をする必要は必要ありません。

アルバイトについて

中学・高校留学の場合、学生ビザ所持者であってもアルバイトは一切、認められていません。

ホームステイについて

カナダ中学・高校留学中の滞在方法は以下の通りになります。

公立学校=ホームステイ(カナダで1教育委員会のみ寮を提供する公立学区あり)
私立学校=寮(一部、ホームステイを提供する学校あり)

ホームステイの手配は、各教育委員会内にあるホームステイ担当部署、または教育委員会が提携する地元のホームステイ手配会社が行います。

お子様をカナダに留学させるにあたり、学校よりもホームステイ先でうまくやっていけるか心配な親御様も多いかと思います。

カナダの教育委員会の入学申請書には以下のような項目をがあり、これらの情報をもとにお子様のホームステイ選びを行います。

ホームステイの家族構成(小さなお子様がいる家庭/10代のお子様がいる家庭/リタイヤしている家庭など)
ペット可・不可
お子様にアレルギーはないか
現在治療中の病気や怪我はないか、また教育委員会に伝えておくべき健康上の問題はないか?
その他のリクエスト(スポーツ・音楽好きの家庭/留学生の受け入れ経験がある家庭など)

そのため、まずは入学申請書にこれらの項目にしっかりと記入することが大切です。ただし希望条件が全てマッチするホームステイ先になるかどうかは、入学申請時期やホームステイ先に空き状況によって異なります。

私立中学・高校へのご留学の場合は、一部を除き寮で生活になるのでホームステイでのトラブルに関する心配をする必要がないのがメリットの一つになります。

後見人について

未成年がカナダに留学をする場合、カナダでの法的な親代わり(後見人)が必要になります。
通常、留学先の教育委員会/私立学校のスタッフがお子様の後見人になりますのでお客様ご自身で後見人をお探しいただく必要はございません(教育委員会によってはホームステイ手配会社の担当者になる場合もあり)。

親子留学の場合は、カナダに同行し一緒に生活する親がいるため後見人は必要ありませんが、この場合、カナダに同行しないもう一方の親からの同意書が必要になります。

尚、カナダでは州によって成人とみなされる年齢が以下のように異なります。仮に高校留学中に成人とみなされる年齢になったとしても、高校卒業までは後見人が必要となり教育委員会/学校/ホームステイのルールに則り生活をする必要がありますのでご注意ください。

18歳から成人となるカナダの州 19歳から成人となるカナダの州
オンタリオ州・マニトバ州・アルバータ州、サスカチュワン州、ケベック州、プリンスエドワードアイランド州 ブリティッシュコロンビア州、ノバスコシア州、ニューブランズウィック州、ニューファンドランド・ラブラドール州、ユーコン準州、ヌナブト準州、ノースウェスト準州

保険について

カナダの公立/私立の学校へ留学する場合、留学先の教育機関がお子様の保険も手配いたします。この保険は医療保険になり、ご留学中に発生する怪我や病気の診察や治療、入院が補償されています(日本で治療中の怪我/病気、虫歯の治療は補償外になります)。ただし日本の海外留学保険のように死亡補償や生活動産補償、携行品盗難補償が含まれません。

留学中の禁止事項(絶対にしてはいけないこと)

カナダの留学中に絶対にしてはいけないことを以下に記載しています。これらが見つかった場合、即退学になる可能性もございますのでご注意ください。

ドラッグ
飲酒
自動車やバイクの運転/免許の取得
いじめ

この他、遅刻や欠席が累積したり、学校・ホームステイ先でのルールを守って生活をしていないと、留学先教育機関からエージェントに「勧告」の通知が届き、状況が改善されない場合は帰国を命じられることもございます。

日本の高校の単位の移行について

高校2年生からカナダの高校へ卒業留学をする場合、日本で取得した高校1年生の単位の多くはカナダの高校へ移行が可能です。ただし、どの単位を認定するかは留学先の教育委員会/高校が最終決定を行います。また、カナダで取得が必要な高校1年の単位(例:English10)もあり、カナダで高校卒業を目指す場合、これらのコースは留学先の高校で受講が必要となります。

1学期間/1年間の中学・高校留学の場合の注意点

カナダの学校で1学期間~1年間の留学をすると、カナダで受講した科目の成績表が留学終了時に発行されますが、日本の学校へ復学時の学年は、在籍をされている日本の学校により決定されます。

そのため1学期~1年間のカナダ中学・高校留学をご検討中の場合、現在通われている学校(または進学予定先の高校)に以下の点を予めご確認ください。

1:カナダ留学からの帰国時に配属される学年について
2:カナダの学校で受講をしなければならない科目があるか

カナダで高校卒業を目指す場合

カナダの高校を卒業するにはGrade11(高校2年)とGrade 12(高校3年)の課程を修了し、州の統一試験(Provincial Exam)に合格することが義務付けられています。カナダで Grade10(高校1年)から始める場合、本人の努力も必要ですが、3 年間での卒業が可能です。授業を不真面目に受けると単位が取れず卒業までに 3 年以上要する場合もありますので日々の授業に真面目に取り組みましょう。

Grade11(高校2年)から始める場合は、ご入学時の英語力+学力が高くない限り、通常卒業までに2.5年間は必要になるとお考えください。時々、「2年での卒業も可能」という案内をされる留学会社もあるようですが、「入学時にかなり高い英語力がある+英語がカナダでも順調に伸びる+真面目に勉学に取り組み単位を落とさない」という条件が揃った場合に限られますのでご注意ください。

カナダの場合、日本のようにテストで良い点数を取ってさえいれば卒業出来るというものではありません。出席や提出物、授業での積極的な参加も成績に大きく反映されますので、日々の努力を大切にしてください。

卒業後の進路について

カナダで高校を無事に卒業した後の主な進学先は以下のようになります。カナダの高校を無事に卒業するとカナダ国内のカレッジや大学へ直接入学するという道も大きく開けてきます。カナダは編入システムも充実しているので、2 年制カレッジを卒業後、希望の大学へ編入し学位を取得することも可能です。

高校卒業後、日本へ帰国する場合は、帰国子女枠を利用して大学に入学される方が多数を占めます。一般的に、カナダに限らず海外の高校に 2 年以上通った場合、「帰国子女枠」を利用して一流大学への入学が可能、とされています(2016年4月現在/大学により異なる)。

書類審査+英語での面接のみというところもあれば、日本の高校生同様に3-5教科の試験を課す大学もございます。そのため、カナダでGrade11(高校2年)の途中くらいから、希望大学の入学規定を確認しはじめることをおすすめします。

卒業後の進路